生理痛が年々ひどくなっている、経血量が増えてきた、お腹の張りや違和感がある…。
こうした症状の背景には、子宮や卵巣の病気が隠れていることがあります。

働く世代の女性に多く見られる代表的な4つの疾患について心当たりがある方は、ひとりで我慢せず、当クリニックへお気軽にご相談ください。

子宮内膜症について

子宮内膜症とは、本来は子宮の内側にあるはずの子宮内膜に似た組織が、子宮の外(卵巣、卵管、腹膜など)にできてしまう病気です。

20〜40代の女性に多く、生理を重ねるごとに症状が悪化しやすいのが特徴です。卵巣に古い血液がたまる「卵巣チョコレート嚢腫」になると、まれに悪性化することもあるため、定期的な経過観察が欠かせません。

主な症状

初期症状のサインとして、「以前より生理痛が強くなった」「痛み止めが効きにくくなった」といった変化から気づくことが多いです。
また、進行した際には以下のような症状が主に挙げられます。

  • 生理中以外にも下腹部痛や腰痛がある
  • 性交時の痛み、排便時・排尿時の痛みがある
  • 不妊(周囲の組織と癒着を起こし、妊娠しにくくなる原因になります)

子宮筋腫について

子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。30代以降の女性に多く、女性ホルモンの影響を受けて閉経を迎えるまで徐々に大きくなる傾向があります。

良性ではありますが、筋腫ができる「場所」や「大きさ」によって、さまざまなつらい症状を引き起こします。

主な症状

子宮筋腫の初期には、生理量が増えた、生理が長引くようになった、といった変化がみられることがあります。進行すると、過多月経による貧血、強い月経痛、月経以外の出血、下腹部の張りや圧迫感が出ることがあります。

また、筋腫が大きくなると膀胱や腸を圧迫し、頻尿や便秘、腰痛などの症状が現れることもあります。粘膜下筋腫では比較的小さくても出血症状が強く出やすく、不妊や流産に関わることもあります。

子宮腺筋症について

子宮腺筋症は、本来は子宮の内側にあるはずの子宮内膜に似た組織が、子宮の「筋肉の壁の中」に入り込んで増えてしまう病気です。
30代・40代の女性に多く見られます。生理のたびに子宮の筋肉の中で炎症と出血が起こるため、子宮全体が大きく、そして硬くなっていくのが特徴です。

主な症状

  • 年々ひどくなる、引き裂かれるような激しい生理痛(下腹部痛・腰痛)
  • 生理量が異常に多くなる(過多月経)
  • 過多月経に伴う重度の貧血(だるさ、動悸、息切れ)
  • 生理の期間が長引く、不正出血、下腹部のずっしりとした重だるさ
  • 不妊

卵巣腫瘍について

卵巣腫瘍とは、卵巣にできる「腫れもの(のう胞やしこり)」の総称です。
卵巣はさまざまな細胞でできているため腫瘍の種類が多く、中身が液体(水や古い血液など)の良性のものから、注意が必要な「悪性(卵巣がん)」まで幅広く存在します。

代表的なものに、髪の毛や歯の成分がたまる「奇形腫」や、子宮内膜症が原因の「チョコレート嚢腫」などがあります。

主な症状

卵巣腫瘍は、初期には自覚症状がほとんどないことが多く、健診や婦人科診察で偶然見つかることも少なくありません。
大きくなると、以下のような症状が主に挙げられます。

  • お腹がポッコリ出てきた、ズボンがきつくなった
  • 下腹部の張り、違和感、何かが詰まっているような圧迫感
  • 腫瘍が膀胱や腸を圧迫することによる、頻尿や便秘